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セイノズスコープ 18

 

■エンジョイレストランVol6
 質問にお答えします!

寒くなりましたね。こうなると極度の暑がりな僕にとってはとても素晴らしい季節だと思います。熱い食べ物をフーフーいって食べる。いいですよねー。

まもなくボーナスシーズンですし、お客さまのお財布の紐も心なしかゆるく、『よーしお金使うぞー!』と言っている気がして、レストランも賑わってきます。

『僕の財布の中身と、お客様の財布の中は絶対違うのだ!』という信念の元に 美味しいワインを勧めています。

そうすると、もう、グランヴァン(偉大な高いワイン)たちの栓がビシビシと抜かれて……。 僕らはそんなお客さまに対して心をこめて『グランヴァン先生』と呼んでいます。

例えば『あのお客様、グランヴァン先生だからアテンド注意だよ』と即座にインフォメーションをレストラン中に回します。 なんかグランヴァンだとそのワインをダイニングに運ぶのも、気持ち高めの位置(目線近く)で運んだりして、なんかウヤウヤしくやっちゃったりするのですよね。

さて今回はレストランでの食事中の簡単なマナー講座をお話する予定ですが、冬本番のフランス料理シーズン(?)を前にして、今まで頂いたユーザーの方から頂いた質問をお答えします。 (質問をお寄せ下さった方本当にお待たせいたしました、決して忘れていたわけではないので……) では順序よく行きましょう。

 

■最初の質問です

Nさんから頂きました。

『私の酒量は2人でボトル一本程度です。普段は食前酒をお断りしてボトルで頼んでいるのですが、もしもハーフワインが何種類か揃えてあるなら、それを食前酒にお願いしたいと思います。食前酒をどうするか聞かれたとき、最初にワインリストを見せていただくにはどのようにお願いするのが一番スマートでしょうか』

外国人のお客さまへ食前酒をお勧めに行くと、「ワインリストを下さい」と言われることはよくあります。

外国では食前からワインを飲むケースがかなり多いそうです。 もちろんその場で「なにかお勧めの食前酒はありますか」と聞かれる場合もあります。

Nさんの場合は、ソムリエが食前酒を勧めに来たときに「ワインリストを下さい」と普通におっしゃって下さればいいと思います。

そのときに食事用のメニューももらい、じっくりゆっくりと食べたいもの、飲みたいワインの組み合わせを考えるのも楽しいですし、もしも良さそうなハーフボトルがあれば、メニューを見ている途中で食前酒をお願いするのがベストでしょう。

美味しいものは飲みたい。でもたくさんは飲めない、というお客さま、けっこう多いんですよ。

僕もどちらかというとアルコールはあまり強くなかったりします。レストランに行くと必ず食前酒とワインをフルボトルで飲みますが、それでアップアップしてしまいますね。

ハーフボトルは品数が少ないですし、かなり選択の幅が狭くなります。もしもハーフボトルで美味しそうなものがあればいいけれど、ないのであれば残してもフルボトルを注文した方がいいと思っています。

あくまでもそれは僕個人の考えですが(イヤな感じに聞こえてしまうかもしれませんが、「この残りで勉強してね」と惜しげもなく置いていきましょう)。

ただ、同じヴィンテージのワインでフルとハーフがある場合。こういうときは好みで選びましょう。

例えばハーフボトルの方が熟成の進みが早いので、落ち着いた感じになり、逆にフルボトルは熟成途中の場合が多いですから果実味やフレッシュ感を楽しめます。

ですから、「このワインはまだ若いかな?」という場合もハーフならOKというケースがありますので、ハーフも捨てがたいかな、とも思います。

 

■では次の質問

Kさんからです。

『レストランでのスマートな支払い方法を教えて下さい』

本当はこれ、テーマとして取り上げる予定があったんですね(笑)。

流れからすると年が明けてからなんですが……。でも、今年のクリスマスシーズンを前に(早すぎですか?)お教えしましょう!

フレンチレストランはほとんどの場合テーブル会計が基本です。

切り出し方のベストなタイミングは、(カップルでいらしている場合は)食後に女性がトイレに立ち上がったあとです。

「ここが男の見栄の見せ所!」と思う男性であれば、女性の前で堂々と行われるのがいいでしょう。さあ帰ろうか、というタイミングでおもむろに二つ折りの財布(いわゆる小銭の入らないアレですね)からカードを出し、ギャルソンに渡します。

ここで「かっこいい!」と言われるカードはダイナースかアメックス、ビザなどのゴールドカード以上でしょうか。あとは航空会社のマイレージ付きなども得点のポイントのようです。

ちなみに僕はキティちゃんのビザカードですが!

もしも「現金主義」という方は「ごちそうさま、会計をお願いします」っとおっしゃって下さい。ギャルソンが伝票(レストランでは「ラディション」と呼びます)を持ってきますから、やはり二つ折りの財布から、分厚い札束と見せつつお支払い下さい。

ここでのポイントは1万円札単位で払うこと。1000円札は使わないこと。

過去にトゥール・ダルジャンで96万円という金額分をお召し上がりになられたお客さまが、帯つき(!)の100万円の束から3枚を抜いてお支払いくださったことがありました。

これはもう究極にイカしていました。

消費税の関係で端数が出る場合が多いのですが、ここは手持ちに10円玉などがあってもしまっておいて帰りの電車賃にでもして下さい。女性の前では見栄を!

と、まあ会計時の注意点はこんな所です。

 

■最後にレストランのマナーですが

寒くなると、コートを着て来店されるのが普通ですね。コートはレストランのクロークで預けます。ホテルやビルの中に店があり、さらにエレベータ等で移動するような場合は、建物に入った時点でコートを脱ぎ、小脇に抱えていきましょう。

当然クロークに預けるときは女性から。何時如何なるときもレディファーストで!

そして男性の荷物は貴重品を抜いて預けましょう(テーブルで会計をするときにお財布が必要になりますし)。 もちろん女性にプレゼントがある場合も預けてしまいましょう。

ヴィトンやエルメスなどは過剰包装で中身以上の包装をしてくれますが、大きいとレストランで目立ちすぎます。プレゼントを渡している最中に他のお客さまから値踏みされてしまいますので、お食事中に渡すのはあまりお勧めしません(指輪などの貴金属ぐらいならOKだと思いますが)。

その後テーブルへ案内されて席につくのですが、もしたとえベンツの鍵でも、クロスが掛かったテーブルにはおかないで下さいね。

テーブルはお皿と一緒です。まだ陶磁器がなかった時代に木のテーブルをくりぬいて、スープなどを直接入れていたからです。そんな理由から、パン皿を置かないお店もあります。

「私は車なので飲みませんよ」というアピールなのでしょうか、さりげない自慢なのでしょうか。

 

では今日はこの辺で……。 次回は食事中のマナーの続きと、食事のエピローグに入るフロマージュの楽しみ方です。

今年中にはデザートに入れませんでした。すみません。では寒くなりますので皆様お風邪など引かないようにしてください。あと、引き続きご質問ご意見お待ちしておりマース。

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