


【目次】 1:Chambre de Oenologue(エノログの部屋)【文/天川夕香子】 「夕香子のプチ・ヴァカンス ―シャトーヌフ・デュ・パプ―」
2:Chambre de Parisienne(パリジェンヌの部屋)【文/大野いづみ】 「ノエルの準備はここで! ―グラン・マガザンBCBG ボンマルシェ・リヴゴーシュ編―」
1:Chambre de Oenologue(エノログの部屋)【文/天川夕香子】 夕香子のプチ・ヴァカンス ―シャトーヌフ・デュ・パプ―
みなさん、こんにちは。夕香子です。 突然ですがフランスのお盆は11月1日で、学生はこの時期にプチ・ヴァカンスがあります。 (そこの方、「先月まで夏休みだったんじゃないの?」って突っ込みを入れないように) 夕香子もヴァカンスを利用してローヌ地方に遊びに……もとい勉強しに(笑)行って来ました。というわけで、今月はシャトー・ヌフ・ド・パープについてレポートしますね。
■まずはおさらいから
ちなみにこの13種類とは……
んー、見たこともない品種ばかりですね(笑)。
■パプはフランスで最も古いアペラシオンでもありますところで、このうち何を栽培して何を混醸するかは各生産者に任されていて、全部を混ぜる必要はありません。実際、白は4種類とも栽培しているところは珍しくありませんが、赤はグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルだけ、というところが圧倒的に多いです。これは、まだまだノンビリしていた昔、一つの畑にあれこれの品種を混ぜて植えていたためと言われています(何しろ、シャトー・ヌフ・ド・パープはフランスで一番早くアペラシオンが認められた地域です!)。 その後、植え替えの時に徐々に補助的品種は姿を消していって、主要品種に取って代わられてきました。ですから、他のアペラシオンと違って、シャトー・ヌフ・ド・パープは、テロワールや各生産者の醸造法だけでなく、栽培しているぶどう品種やその割合によって特徴が出やすい地域といえますね。
■夕香子が選んだのはシャトー・ラ・ネルト
シャトー・ラ・ネルトのワイナリーは、廃墟となったお城を仰ぐシャトー・ヌフ・ド・パープの町から東へ2kmほど行ったあたり一面畑の中にあります。 早速 「どうして、12種類も植えているんですか?」 と聞いてみました。答えは単純明快でした。 「なるべく伝統に沿っているのです」 なるほど、なるほど。確かにネルトは1560年まで歴史を溯る由緒あるドメーヌです。 では、もっと基本的な質問。 そもそも、どうしてこんなに沢山の品種を混醸するアイディアが生まれたのでしょう? 「昔は適当に沢山植えていたから」という俗説は本当なのでしょうか? 「シャトー・ヌフ・ド・パープのアペラシオンでは、単一品種から複雑なワインを造るのが難しいと考えられているのです。複数の品種から、より複雑でバランスの取れたワインが生まれるのです。そのため多品種を栽培し、また品種の割合は数世紀にわたるワイン造りの経験によって自然に淘汰され、決まってきました。」
シャトー・ラ・ネルトでは、各品種の特徴をよく把握して植えています。ヒミツを聞いてきました。 62%を占めているグルナッシュはチェリーや革の香りが特徴で、ワインに厚みとまろやかさを与えます。その反面、酸化しやすい性格の持ち主です。 シラーは18%を占めています。濃い色調としっかりしたタンニンが特徴で、ワインをパワフルなものにします。スミレが強く香りますが、トリュフ香もあります。 ムールヴェードルも同様にタンニンが豊富です。晩熟型(収穫期が遅めの)品種なので、栽培が難しいこともありますが、ワインは長熟型になります。夕香子がいくつかのドメーヌで聞いた限りでは、最近このアペラシオンでは、植え替えの時にムールヴェードルを選択する傾向にあるようです。ネルトでは15%混醸されています。 サンソーは4%に過ぎませんが、ワインをフルーティーでエレガントなものにします。その他のクノワーズ、ミュスカルダン、ヴァカレーズ、ピックプールは、ワインに深みやスパーシーさを与えるのに使われています。ちょうどお料理の塩・コショウのようですね。 発酵もお料理のようです。品種別に発酵するのではなく、収穫した順から各品種を一緒のタンクに入れて混醸します。 「だって、シェフはシチューを煮るのに野菜をそれぞれ別々に煮込まないでしょ?」 ――なるほど、女の子には分かりやすい説明です(但し、「各品種の特徴を最大限に活かしたい」と別々に発酵する生産者も少数ながら存在します)。
レストラン向けに売約済みのボトルを出荷せずに預かって鉄格子のはまったカーヴで瓶熟している様子も壮観! カーヴはレストランごとに部屋割りされていて、ミシュランの3つ星レストランの名前がズラーリ。写真は文字が読み取りにくいけど「トゥール・ダルジャン」用の瓶熟カーヴです。
■パプで誓いました!いいなぁ、夕香子もいつか食べに行って注文してみたいなぁ、と思っちゃいました。頑張って女を磨いてマダムになるぞ。 ため息をつきながらカーヴを後にすると、ものすごい突風が吹いていました。南仏名物のミストラルです。夕香子の髪の毛はとぐろを巻いて風に泳ぎ、マダムどころかギリシャ神話の「ヘビ女・ゴーゴン」状態に(泣)。 でも、このミストラルこそが、水分を吹き飛ばして乾燥状態を保ち、ぶどうを腐敗から護ってくれるのですよね。おいしいワインもこんな突風の中、辛抱強く剪定してくれる人がいるからこそ。ヴァカンス気分も吹っ飛び、気を引き締めた夕香子なのでした。マダムになる前に一人前のエノログになるぞー。
2:Chambre de Parisienne(パリジェンヌの部屋)【文/大野いづみ】 ノエルの準備はここで! ―グラン・マガザンBCBG ボンマルシェ・リヴゴーシュ編―
■素敵なノエルのために! ノエルの準備をはじめましょう
素敵なものばかりを見て、気分を盛り上げたい。落ち着いて、センスのいいプレゼントを選びたい。そんなとき向かうのが「ボンマルシェ」。今日はここでノエルの準備をしましょう。
■ウインドウディスプレイも始まっています
店内は厳選された上品な品々が、ゆったり並べられていて。ところどころにあるソファスペースもいいかんじ。まずは「ヴァネッサ・ブリュノ」トートの新色をチェックしなくちゃ! それに冬風に備えて帽子。あれこれ試ちゃお。
■ロマンスグレーのカップルにうっとり……
ツイードで決めたロマンスグレーの素敵なカップルが、腕を組んでショッピングを楽しんでいます。下着売り場もごいっしょですか。仲良しで、いいなあ。 そう。「マダーム御用達」デパートはランジェリー売り場が充実しているのです。シルクのさらさらキャミソールとか着て、寝ちゃうんですねえ。 よぅし私も、今日は「ラ・ペルラ」買っちゃうぞ。試着室にも高級感があって「うーん、オートクチュール☆」なんて気分に浸る私。さっき見かけたマダムのコート素敵だったな……。あとで「マックスマーラ」をのぞいていこうっと。
■目にも楽しいオーナメント
繊細なガラスにいろとりどりに絵付けされたオーナメント。 赤や白、パープルそれぞれの単色でコーディネートされたツリーを見上げるとためいきがでます。どれか1色に決めるなんてとても無理。 素朴な妖精やきのこ、木の実のオーナメントが飾られたツリーも、森からそのまま持ってきたようで、可愛らしくできあがっていました。
■ノエル以外の時期は、手芸用品売り場です
上品なリボンやボタン、ビーズがたくさん。
地下階にはこれまたシックな子供服におもちゃ類。ちっちゃな頃から「moli」のニットなんか着ちゃうわけね。 ほぅ。クリスマスプレゼントにか、4つも5つもおもちゃの箱を抱えてお買い物する人々。映画で見た光景、本当だったのねー。
■楽しいデパ地下、別館「グラン・エピスリー」そして別館「グラン・エピスリー」は楽しい『デパ地下』。野菜も魚も活きがよくっておいしそう。紅茶だって「マリアージュ・フレール」「フォーション」「エディアール」からロシア王室御用達までそろってるし。お菓子もこんなに可愛くって。
今日はフォアグラ売り場でパテとトリュフを買ってー。むむむ、奥に新しい売り場発見! きれいなオードブルやデセールのテイクアウト用お惣菜です。パーティーで歓声が上がることうけあい!! エスカレーターで1つ上がり、カフェで一息ついたら、アンティークものぞいていきましょう。 鳶色に光る銀器や愛らしいアンティークドール。ずしりと重そうな紋章入りのバカラ。音もなくたたずむ渋い風合いのライティングディスク。年代物?のマダムたちが銀器を磨きながら、この静けさをひそやかに守っています。 「LE BON MARCHE RIVE GAUCHE」 24, rue de Sevres, 75007 Paris TEL: 01 44 39 80 00
月-水/金 9:30-19:00 木 10:00-21:00 土 9:30-20:00 (日休み) ボワチュリエは予約制です。
「LA GRANDE EPICERIE」 月-土 8:30-21:00
【あとがき 】 やられました。パリに住んでもう●年……。ひったくりにあってしまいました。観光で遊びに来る友人たちには来るたびに口うるさく「気をつけなさい!」と言っておきながら、パリで生活をしているこの私がひったくりにあってしまいました……。 シャンゼリゼのイルミネーションがいつも以上にきらびやかに見えます(涙でにじんで)。冬休みを海外で過ごされる方、ほんっとーーに気をつけて下さいね! そんな私は今度の年末年始は日本です。久しぶりのおせち料理、楽しみです。では皆さんちょっと早いですが、素敵なクリスマスと、良いお年を! (大野いづみ) |

