ワインショップ、イーエックス[eX-WINE]は、ブリューノ・クレールの「通信販売」と「情報発信」をするサイトです。

AM10時までのご注文・ご入金で即日発送いたします!

カートを見る
おすすめワイン特集

月例ワインセット

毎月第一水曜日更新!
ソムリエ厳選ワインセット

上半期ランキング

人気ワインをカテゴリー別に
ランキングで発表!

品種別ワインセット

ソムリエ資格試験対策に最適
情野ソムリエの模範解答付き

イーエックス厳選セット

イーエックスで大人気の
オリジナルワインセットが勢揃い!

ボジョレー予約受付中

解禁日当日にお届け!
先行予約受付中です

スパークリング特集

とことん美味しさにこだわった
スパークリングワインが大集合!

デイリーワイン特集

毎日飲むから美味しくないと!
2,000円以下のワインを厳選

贅沢ワイン

贅沢なひとときを演出する
特別なワイン

一万円以下の特級

1万円以下で買える
特級ワインを厳選しました

シャンパーニュ特集

世界中で愛される、
世界で最も華やかな飲み物

ワインギフト

ご贈答にぴったりなワインを
イーエックスが厳選しました

ワイン生産者特集

情熱を持って美味しいワイン
を造る 生産者たち

ワインコラム

プロたちが集結した
イーエックスのワインコラム

ワインランキング
ワインランキング第1位
ワインランキング第2位
ワインランキング第3位
サテライトパリイメージ パリ 02

 

みなさんこんにちは。

1ヶ月ぶりのサテライト・パリ、大野いづみです。

パリも最近は真夏日のような暑さの日が続きました。パリっ子たちはみなカフェでビールやバドワ(ガス入りミネラルウォーター)を片手に日向ぼっこ談義に花が咲いています。

おすまししてても、みんなお陽さまが大好きなんです!


 

【サテライト・パリ Vol.002 目次】

■ Chambre de Parisienne 1 (パリジェンヌの部屋1)

パリ、バカラ新作グラス発表会 文:大野いづみ

 

■ Chambre de Vigneron (ぶどう栽培家の部屋)

5月:発芽前の畑の準備と性的混乱 文:浜田孝太郎

 

■ Chambre de Courtier (クルティエの部屋)

「ドメーヌ・ブリューノ・クレール」 文:辰沢恭二

 

■ Chambre de Oenologue (エノロジストの部屋)

ヴィネクスポ2001リポート 文: 天川夕香子

 

■ Chambre de Parisienne 2 (パリジェンヌの部屋2)

「サロン・ド・テ・ベルナルドー」 文:大野いづみ

 

■ Chambre de Vigneron (ぶどう栽培家の部屋)

6月:発芽後の畑の仕事:新芽と新枝の処理 文:浜田孝太郎

今回は浜田さんの畑仕事のリポートを2ヵ月分一挙掲載です! 私の編集の問題で1ヵ月ずれちゃってたんで、追いつきます!!

 


 

【Chambre de Parisienne 1】 (パリジェンヌの部屋)

パリ・バカラ新作グラス発表会

―「オノロジー」ワインとグラスの素敵な関係

文:大野いづみ

 


「オノロジー」の発表会バカラ美術館でおこなわれた、バカラ新商品「オノロジー」の発表・試飲会にいってまいりました。

「オノロジー」は各ワインの特性に合わせたグラスとキャラフのコレクション。例えば気難し屋のボルドーは、ワインを大きく回転させ、香りをひきださせるように、ボトムを狭くボールを高く……と緻密に計算して作られています(その他、白ワイン、ローヌ、ロワール、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、コニャック用のグラスと、3種のキャラフがあります)。


ワイングラスさすがバカラ! 気のせいか、いつもよりおいしい……と思ったら、きちんと理由があったのです。

鉛の含有率や光の屈折率が高いクリスタルなため、ワインをふりまわしてできる膜(フィルム)がするっと水面に落ちていくのです。質の悪いグラスではこうはいかず、急激な酸化が起こるため味が落ちてしまうのだそうです。

開発者の醸造学者ブルノー・クニュー氏は、ワインにとって心地よい部屋、個性にあったグラスにいれてあげることが大事であると熱く語っていました。

「グラスはそこにはいるワインの個性をひきだし、ワインはそれを飲む人の個性をひきだす」

ワインもグラスも人間も、影響しあっていたのですね。なんだか飲んだり注いだりの動作に気持ちがこもりそう。

「……ワインは単なる液体ではない。品種、土壌、醸造、造り手……それが持つさまざまな記憶を表現している。その表現が味となっているのだ。そして味わうことが楽しみ、感動となっていく」

バカラ最後の試飲はシャンパーニュ。シャンパーニュはフルート型に普通のワイングラスがくっついたような、一見スマートとはいえないシロモノ。

しかし!

ここにトクトクとシャンパーニュを注ぐと……!

グラスの真ん中を1直線に立ち上り、水面でふわっと円を描く小さな泡。いつまでもいつまでも逆さにした砂時計のように立ち上がり、ほろ酔いも手伝って、ロマンチック気分にひたってしまいました。

これは、口説きモードに使えるぞ!(私が使ってどうする)

 

バカラ美術館のご紹介:

30BIS RUE DE PARADIS

75010 PARIS

TEL0147706430(日・祝休)

クリスタルのシャンデリアがみごと。昔の各国王室注文の紋章入りグラスなどが見物です。ブティックも併設されています。

 


 

【Chambre de Vigneron】 (ぶどう栽培家の部屋)

ブルゴーニュの畑・4月

「発芽前の準備とコンフージョン・セクシュエル」

―発芽前の畑と土の準備と性的混乱

文:浜田孝太郎

 


1ヶ月ぶりにこんにちは。皆さんお元気ですか?

昨年より10日早く発芽した芽は4月の悪天候(気温と雨)でほとんど植物的発育はしませんでした。ピッチは「昨年並み」となっています。

今回は「発芽前の畑(土)の準備」と「コンフージョン・セクシュエル(性的混乱)」についてご説明します。

 

■発芽前の畑の準備

「畑(土)の準備(雑草退治)」はどうして行わなければならないのだろうか?

【1】土の水分の調節のため。

【2】ぶどうの樹の発育期に雑草がまねく春の遅霜からの回避。

【3】雑草とぶどうの樹の間で繰り広げられる「食物取り合い合戦」の回避。

【3】はつまり、ぶどうの樹のみが、水分・栄養分などなどを摂取できるようにすることが目的である。

さて、これにはどんな方法があるのかといえば、以下2種類の方法がある。

【1:機械(道具)作戦】

【2:化学(除草剤)作戦】

機械作戦化学(除草剤)作戦

さて、問題。どちらの写真が「機械作戦」だろうか?

答えを導くためにもう少し詳しく書くこととする。

 

【1】 :機械作戦

これは最も「伝統的」な方法で、鋤をトラクターに装備して、畑の中を走ることになる。馬を使う造り手もあるが、これは「極少数派」である。

<利点>

・雑草の除去。

・表面の固くなった土をほぐし、土が持っている水分の調節(多かれ少なかれ)ができる。

・土を掘り起こすことにより、土が呼吸することができ、有機成分が増える。

・肥料をより深く埋めることができる。

・土の表面部分にある葡萄の樹の根を切断することができ、残った根は更に土の奥深くに張るようになる。

<不利点>

・「樹齢の若い畑」では根を殺してしまう危険がある。

・トラクターに鋤の設備をしなければならない(設備投資と設置時間)。

・石灰質土壌では葉の「変色病」を招く危険がある。

・「斜面のきつい畑」では、時期・天気によってこの「機械作戦」の後は畑での仕事に支障をきたし「水害」を招く危険もある。つまり、雑草には余分な水分を吸い取る役目、雨が直接土を流さぬようブレーキをかける役目、があるということ。

 

【2】:化学(除草剤)作戦】

雑草を除く薬剤を散布する方法である。

<利点>

・土の構造の強化。

・表面部分での「有機成分」の発達。

・土を掘り起こさないからトラクターが通過しやすく、仕事もしやすい。

・「坂じゃない畑」では「水害(浸水等)」にあいにくい。

・鋤でぶどうの樹を傷つける心配がない。

・樹齢の若い樹の畑では幼根のための土表面上に「栄養分」を確保できる。

・樹勢と生産量の強化。

・春の遅霜の危険、葉の「変色病」からの逃避。

・「機械作戦」での雑草除去は「一時的」でまたすぐ草は生えてくるが、「化学作戦」にすると土の表面が「常に」きれいで、雑草を「完全抹殺(再び生えてくる心配がない)」することに限りなく近づける。

・仕事時間の削減。

 

<不利点>

・「平らな畑」では土表面の水分除去が難しい。

・「急斜面な畑」では「洪水」の原因となり、ぶどうの樹の根元を露出させてしまう。

・肥料などを土深く埋めることが難しい。

・薬品(除草剤)の蓄積で水の汚染を招く。

・ぶどうの樹の葉や根に被害を及ぼす危険あり。

・土からの「病害汚染」の可能性がでる。

「機械作戦」が正しい方法で「化学作戦」は間違った方法だといいたいのではない。各醸造元には、各畑の各年の事情で「それぞれの理由」があり、「それぞれの方法」を採用している。

もし、皆さんがコート・ドールで除草剤で綺麗になったぶどう畑を見たとき、「あっ、この畑は除草剤を撒いてる、心無い生産者の区画だ!」なんて思わないよう。

その年は「たまたま」人手が足りなかったのかもしれないし、その醸造元の「他の区画」は除草剤を撒いていないかもしれない。

トラクターの故障でいい時期に「鋤き入れ」ができなかったからかもしれない。この2つの内どちらの方法をとるかだけであって、この方法のどちらを採ろうとも最終的な製品(ワイン)の質は決定しないといえる。

 

■「コンフージョン・セクシュエル」

コンフージョン・セクシュエルさて、いったい何のことだと思う方も多いと思う。直訳すると「性の混乱」という感じになる。以下の写真に注目していただきたい。

樹に何か茶色い座薬ケースのような物体が確認できると思う。実はこれがスグレモノで、「雌のフェロモンの香り」が入っている。

一体全体、何の「雌」のフェロモンなのかといえば、それは6〜8mmの蛾であるというと驚かれるかも知れない。蛾の生態系においては、彼らは春に卵から孵り、冬の手前までに2〜3世代の子孫を作る。親(成虫)はぶどうの樹にとって全く害はないのだが、問題は彼らの「幼虫」なのである。

蛾は春先に飛び始め、若芽に卵を産み、ここから孵った「幼虫第一世代」がまずぶどうの花を食べる。しかし、まだこの時の被害はたいしたことはない。こういう第一世代を、仮に「幼虫ちゃん1」と名づける。

次の世代、つまりこのぶどうの花を食べて成虫した蛾の子供が卵から孵った後、「幼虫ちゃん2」は「ぶどうの粒」を食べ始める。これは時に大きな被害を引き起こすだけでなく、時には病害まで引き起こす。

この蛾の人生は「儚く」、また「多産」である。そして、「幼虫ちゃん3」、ときには「幼虫ちゃん4」まで世代は進む。

早めに退治をしないと「幼虫ちゃん3」の頃には、その生体数は莫大なものになってしまい被害も甚大なものになってしまう。つまり、いかに「幼虫ちゃん1」を減らせるかが害虫対策そして病害対策における最大の鍵となるわけである。

ということは春に飛び始める成虫の「生殖活動」を妨害するのが一番の対応法ということになる。もちろん第一世代の親=成虫を「薬」で殺してしまうことは簡単だが、この「コンフージョン・セクシュエル」は少しばかり違った方法をとる。

手順の解説をする。前年度より畑を観察し、「雌」の最も少ない区画あるいは蛾の最も少ない区画に、この「魔法のフェロモン」を4月末から5月初めに仕掛ける。雄の成虫は「儚い人生」をいかに有効にすごそうかと「俺のスイート・ハート」を探して飛び続ける。もちろんこの雄は「いい匂い」をかぎつけることになる。

そう、「私を早く見つけて! ここにいるのよ! 愛し合いましょう!」と言っている匂いである。

雄は畑の中をブンブン飛び回り「俺のスイート・ハート」を捜すのだが、お目当てのハニーは見つからない。

「じらしやがって、今かわいがってやるからな!」ってな具合である。

ところが畑には「スイート・ハート」はいないのだ。「スイート・ハート」はこれすなわち「茶色い座薬」なのであるからして。

そして雄は哀れ「童貞」のまま「儚い人生」に終止符を打つ。これで薬剤に頼らず「生殖活動」を防ぐことができたという寸法である。

「幼虫ちゃん1」の誕生を最小限に防ぐことが狙いのこの「魔法のフェロモン」が誕生したのが1995年。しかし、この作戦は「村単位」で行う必要がある。1haや3haで仕掛けたところで何の効果もないのだ。村じゅうが「スイート・ハニー」の匂いで満たされていなければならぬ。

5月は以上。次回は大切な畑仕事の話をしたいと思う。お楽しみに……である。

 


 

【Chambre de Courtier】 (クルティエの部屋)

「ドメーヌ・ブリューノ・クレール」

―伝統のクレール・ダユとマルサネ・ロゼを継承する造り手

文:辰沢恭二

 


みんさん、こんにちは。

今回はブルゴーニュ・コート・ドールでも最も北に位置する村名アペラシオン、マルサネ村の「ドメーヌ・ブリューノ・クレール」をリポートします。

ここは、ブルゴーニュに付きもののお家騒動から立ち直った、実力派のドメーヌです。

 

■マルサネ村

コート・ドールで最も北に位置し、いにしえのブルゴーニュ公国の首都・ディジョンまでわずか数キロ、田園風景というよりもベッドタウンといった風情の漂うマルサネ村。

この村では集落の奥にある丘の斜面において、実に素晴らしい赤、そして白のワインが産み出されている。なかでも特筆すべきは国道に近い平野部と一部丘の斜面で造られているピノ・ノワールから造られるロゼワインである。

ブルゴーニュでロゼといえばこのマルサネ産が代名詞。ディジョンのカフェなどでは、すっきり軽快なこのロゼが多く飲まれている。

 

■ブルゴーニュにつきもののお家騒動

お家騒動ブルゴーニュの畑は実に細分化されていて、畑の格付けに加えて造り手まで選ばねばならないため、実にワイン選びが難しいとされる。

フランス革命の後、貴族などが所有していた地所を細かく小作人たちが所有したのが始まりだが、さらにフランスの相続に関する法律は「ややこしい平等法」であり、この法律の下に世代交代の度にさらに細かく細分化されてきた。

相続といえば日本でもそうだが、お家騒動がつきまとうケースが多い。

特にワイン畑の相続となると、誰が特級の畑を引継ぐか、誰が並級の畑を引継ぐかといった問題がある。兄弟同士は仲良く平等に分け合うつもりでも、その奥方たちが極めてリアリスティックに権利を主張し合うなんていうのも、日本と同様のはず。

かくして、お家騒動と共に没落してゆく生産者もあり、逆に心ある生産者に思わぬ絶好の区画が手に入ることもあり、このあたりの情報を掴んでおくのもクルティエとして重要な仕事となる。

 

■お家騒動から復活した名門クレール家

このブリューノ・クレールは、1950年に彼の祖父にあたるジョセフ氏によって興された伝説の名門、ドメーヌ・クレール・ダユの正統後継ドメーヌにあたる

しかしクレール・ダユ時代の畑は、例のお家騒動の渦中に、父ベルナールの妹によってボーヌのネゴシアン、ルイ・ジャドーへ多くの畑が売却されており、完全に分割されてしまった。

お家騒動においては、名門ドメーヌであっても絶えてゆくケースも多いが、ブリューノ氏は78年に畑のレンタルなどで自己所有畑ゼロからドメーヌを興し、その後85年頃に彼の父母兄弟姉妹の所有畑を一括して会社組織とし、かつてのクレール・ダユを全てではないが復活した。

これもゼロからワイン造りに没頭したブリューノ氏の情熱がなしたといえよう。

このケースは、ムルソー村のドメーヌ・ミシュロ(かつてはベルナール・ミシュロ、ミシュロ・ビュイソン、メストル・ミシュロ……と分割されていた)などで見られる、実に稀なる「幸せな」形態である。

 

■よきパートナーと共に数多くのアペラシオンに挑戦

ィリップ・ブリュンこのブリューノ・クレールの復活には、お家騒動直後からブリューノ氏をサポートしてきたフィリップ・ブリュンという醸造家の存在があった。

ブリューノ氏はオーガニックに近い農法を行ったり、さまざまな村のさまざまなテロワールを熱心に研究したりと、畑に対する情熱の大きな男だが、セラーの中の仕事に関してはこのブリュン氏の功績が大きい。

このドメーヌはコート・ド・ニュイの北、つまりマルサネ村から、コート・ド・ボーヌの北部アロース・コルトンまで幅広く畑を持っており、実際訪問すると20種類を優に越える試飲となるのだが、驚くべきは各アペラシオンの個性がくっきりと出たワイン造りとなっていることである。

これも、この二人の優れた才能の両輪が噛み合ってこそできる技であるに違いない。

 

■マルサネ・ロゼ

このドメーヌでは色が濃く果実味のある優れた赤や、強さとエレガントさに加えてこの村の斜面の畑の特徴であるミネラルを併せ持つ傑出した白も造っているが、何といっても彼らのフラッグシップは「マルサネ・ロゼ」に止めを刺す。

また、このマルサネ・ロゼをはじめて産み出したのがブリューノ氏の祖父にあたるドメーヌ・クレール・ダユのジョセフ氏の手になるものだというのも、伝説的な趣がある。

無論、品質面も、ブルゴーニュという広大な地域全体を見渡しても、彼らの造るロゼは間違いなくナンバー1と目されて良いと言えよう。

 

■マルサネ・ロゼへの思い入れ

マルサネ・ロゼマルサネ村のロゼは国道に面したロゼ指定の平坦な畑の面積が圧倒的に大きい。しかし、ブリューノ・クレールでは、赤ワイン造りが主流の丘の斜面の区画のぶどうからロゼを造っている。

また、多くの生産者はロゼを作るのにセニエという方法をとるが、ここブリューノ・クレールでは、果汁の半量はダイレクトプレス(破砕を行わず果房をダイレクトに圧搾する)から得て、残りの半量は2−4日のコールド・マセラシオン(破砕後、醸しを低温で行う)の後のフリーランと軽いプレスから得て醸造を行うというこだわりよう。

当然、「ピンクの色がついただけの白ワイン」といったロゼでなく、ピノ・ノワール種が本来持っている味わいが充分に抽出されたロゼになるわけである。

絶好の区画のぶどうを用い、手間のかかる方法でエキス分を果汁に閉じ込めているのだから、ブルゴーニュ随一のロゼになるのも無理はない。

マルサネ・ロゼ発祥のドメーヌとしてのプライドがここにある。

 

■運命の奇異

なお、かつての栄光のドメーヌ「クレール・ダユ」だが、「クレール」とは祖父ジョセフ氏の苗字で、本家はコート・ドール南端に近いサントネイ村。

一方「ダユ」とは奥方の苗字で本家がコート・ドール北端のマルサネ村。

ジョセフ氏は結婚にともなって奥方の本家のあるマルサネ村に移り住んだのであるが、コートドール内で南北50km近く離れた巡り合いが、なんともロマンティックなピンク色のロゼワインを産み出したのは実に興味深い。

二人の夫婦は1910年に結婚し、この素晴らしいロゼワインを産み出したかたわら、3人の子供ももうけた。が、この子供たちがお家騒動を起してドメーヌ存亡の危機にたったというのも、運命の奇異を感じさせてくれる。

ブルゴーニュを中心としたクルティエ稼業、こういった歴史や人生の妙に触れることも大いなる仕事の醍醐味なのである。

マルサネ・ロゼのラベルが張ってあるワインは、大体が軽快でフレッシュな、地元ディジョンのカフェでの消費が似合うチャーミングなものが多いが、もし読者がブリューノ・クレールの名をラベルに発見したならば、ぜひ襟を正して飲んでみていただきたい。

 


 

【Chambre de Oenologue】 (エノロジストの部屋)

ヴィネクスポ2001リポート

フランス以外の生産者の現状をチェックしました

文:天川夕香子

 


みなさんこんにちは。今回はVINEXPOのレポートをお送りします。

VINEXPOとは2年に1回ボルドーで開催される業者向けの世界最大のワイン・スピリッツの見本市。普段ブルゴーニュのワインばかり飲んでいる私にとってはさまざまなワインを飲んで自分の舌をニュートラルに戻す絶好の機会です。6月17〜21日の開催期間中たっぷり試飲してきました。

私が今回中心に回ってきたのは外国産ワイン。イタリア、スペイン、アルゼンチン、ニュージーランド、南アフリカ、イスラエル、オーストラリアなどなど……。

意外に思われるかもしれませんがフランスではお隣の国イタリアワインですらあまり見かけることはないのです。試飲ができる上にその場で疑問点は生産者にフランス語で質問できる! と張り切って出かけたのですが、意外にごく基本的な醸造学用語でもフランス語が通じないのに驚きました。世界中の顧客と商談をするためにブースを出しているので英語で話すのは当然かもしれません。

でも、最近のブルゴーニュの若手も、醸造やワインマーケティングを学びにカリフォルニアやオーストラリアに留学する人がいることが示す通り、今やワイン造りの中心はフランスだけではないんだな、ということをひしひしと感じました。

さて、本題のワインの方ですが、どこに行ってもシャルドネが出てくるのにはびっくり。シャルドネは知名度がある高級白ワイン品種として国際市場に乗せやすいために、世界中で盛んに栽培する動きがあります。

シャルドネはブルゴーニュが原産の品種なので誇らしい気もしますが、かといって土着品種に取って代わってしまっていいものか……。土着品種というのは数世紀に渡って淘汰されてきたその土地の気候や食生活に根付いた品種ではないかと私には思えてならないのです。

というわけで、私はお国柄豊かな(私にとっては)未知のブドウ品種のワインを飲んでみたかっただけにちょっとがっかり。

ブースの女性そんな中で興味深かったのがスペインのMoristelという品種100%で作ったワイン。

ブースの女性は「栽培が難しいし、知名度がなくて売るのが大変なの。やっぱりカベルネとか作らないとやっていけないのよ」と言っていましたが、私は酸味が上品でとっても気に入りました。売るのが難しくてもぜひ頑張ってほしいです。

1年366日(!)ピノ・ノワールかシャルドネを飲んでるので、一日中馴染みのないワインを試飲しているとどうしても疲れてきてしまいます。


プリウレ・ロックさんそんな時「お久しぶり、一杯いかがですか?」と声を掛けてきてくれたのがニュイ・サン・ジョルジュのプリウレ・ロックさん。地元の顔なじみのドメーヌです。

久しぶり(3日ぶり)に飲んだピノ・ノワールはうまい! やっぱり私はブルギニヨンヌなのね(ブルゴーニュ人のこと)。


ジャン・バティストさんこのように、知り合いのドメーヌの方が一堂に会して、皆さんと親交を温められるのもVINEXPOの大きな魅力。他にもシャンパーニュのルネ・ジョフロワさんに通路でばったり。「遊びにおいでよ」のお言葉に甘えてブースにお邪魔すると、商談中にもかかわらず試飲させていただきました。

現在ご当主のジャン・バティストさんは7月末に初めての来日を控えています。私が日本語の挨拶を教えることになっているので、お会いになる機会のある方は彼の日本語に期待してください(笑)。

実は私はこのジャン・バティストさんの個人的な大ファン。ハンサムの上、優しくて仕事に情熱をもって取り組んでいます。2年前のVINEXPOで知り合ったのがきっかけですが、今回のVINEXPOから彼との挨拶は握手からビズ(フランス式に両頬にキス)に昇格! VINEXPO期間中で一番の収穫は実はこのことだったりして(笑)。

 


【Chambre de Parisienne 2】 (パリジェンヌの部屋2)

「サロン・ド・テ・ベルナルドー」

―私の隠れ家のサロン・ド・テのご紹介です!

文:大野いづみ


マドレーヌ寺院RUE ROYAL

先ほどご紹介したバカラのブティックは、マドレーヌ寺院に面する通りにあって、こちらにはいらっしゃったことのある方も多いのでは? いつもたくさんの買物客で賑わっています。

マドレーヌ寺院の正面と、観覧車のまわるコンコルド広場を結ぶ RUE ROYAL は、もうひとつの食器天国通り(って私が勝手に呼んでるんですけど)。

ぽてっとした質感がかわいいVILLEROY & BOCHには、ボルドーのシャトー絵柄のコレクションが。リヨンの3つ星、ボールボキューズのカトラリーもここのもの。

クリスタルの SAINT LOIS、BERNARDAUD(*)、LALIQUE、銀器のCHRISTOFLE 、最近はアクセサリーも人気の SWAROVSKI が一直線に並びます。シャネル脇の小粋なパッサージュには HAVILAND (**)もあって見逃せません。

(*),(**) フランスを代表する、リモージュ焼の陶磁器メーカー

GALERIE ROYALさて、ここで私がご紹介するのは、本当は教えたくない、隠れ家的なサロン・ド・テ。

陶器ブティック BERNARDAUD(ベルナルドー)脇のGALERIE ROYAL(ギャラリー・ロワイヤル)がそのお店です。

ウインドーの陶器は宝石のようだし、クリスタルの光が目のなかに入って、お星様のようにキラキラ。

その奥に、表の人波が嘘のように静かでシックな空間がありますが、もちろんベルナルドーのカトラリーでサービスされます。

紅茶を頼むと、どのカップにいたしますか? って。贅沢です。

ランチに赴いても、サラダや、南仏風盛り合わせ(ラタトイユとポーチドエッグなど)、オリエンタル風盛り合わせ(揚げ春巻きネムなど)で軽く食べるのも、肉や魚でしっかりと食べることもできるんです。ワインもサロン・ド・テにしては揃っていて楽しめます。各種ケーキも美味しい!

ガラス天井に囲まれているせいか、ここではおしゃべりの声も心地よい音楽のように響いて耳に届きます。こんなふうにゆったりお茶のできる場所は、実は少なくて、とっても貴重なところなのです。その分ちょっとお高めなんですけど。

ガラス天井に囲まれてグッチも並ぶRue Royal。お買い物に疲れたらみなさんもこの静かな隠れ家で素敵な紅茶と静かな空間を楽しんでみてはいかがでしょうか?

SALON DE THE、BERNARDAUD

11、RUE ROYAL、75008

TEL:0142662255(日休)

お菓子教室サロンやアールドヴィーヴルのサロンもひらかれています。


 


 

【Chambre de Vigneron】 (ぶどう栽培家の部屋)

ブルゴーニュの畑・6月

―発芽後の畑での仕事:新芽と新枝の処理

文:浜田孝太郎

 


ブルゴーニュはぶどうの開花まっさかり。が、花粉症の私にとってはあまり嬉しい時期ではない。さらには5月末から約2週間ばかり「夏」になり、えらい勢いで新芽が成長した。畑仕事がこの成長に追いつかず、バタバタしてしまったけれども、今は「平年並み」に落ち着いてきた。やれやれ。

それでは、今日はこの発芽後の仕事について説明していこう。

● 新芽及び新枝を除く作業

● 新枝を地面に対して垂直に固定する作業

● 新枝の先端を切る作業

● 余分な葉やぶどうを除く作業

この4つが主なもので、「緑の仕事」と我々は呼ぶ。もちろん雑草との飽くなき戦いは常に続けられているわけだが、ここには含めないでおく。

さて、1つ1つ説明をば。

 

●新芽及び新枝を除く作業:

写真は、枝を整える作業を行う前と、行った後の比較の写真である。違いが分るだろうか?

作業前作業後

我々は冬に剪定作業をした。そして発芽時期を迎え、生き物である「ぶどうの樹」は我々の予定通り、または予定より少なく、そして殆どの場合予定より多く発芽する。

はてさて、そのなかでどんな枝が不必要なのだろうか?

例えば1ヶ所から枝が2本も3本も出てきた場合。1ヶ所1本で充分である。また、ヘンテコな方向に生えようとしている枝も「困り者」であるし、幹から直接生えてくる輩も必要ない。

どうして不必要? この作業は冬の剪定に次いで大切な「収穫量を調節」する作業だからである。さらに畑の中の風通しを良くし、病気をふせぎ、健全なぶどうを得るという側面もある。必要最低限の枝が最大限の養分が吸収できるようにという願いを込めて作業するわけだ。

基本的に1本の枝には2房のぶどうの房がつく。特級畑の「法定」収穫量は35hl/haで、130kgのぶどうで1hlの果汁がとれる。

つまり特級畑1haであれば、4550kgのぶどうが収穫できればいいわけだ。

1haの畑には樹が10000本植えてある。つまり1本の樹で455gの葡萄が収穫できればよし、という勘定。

ピノ・ノワール1房の平均の重さは80g。

したがって、1本の樹から約5,7房の葡萄が収穫できれば「数字的」には「法定収量」に達する。

1本の枝には2房のぶどうがつくので、1本の樹に3本の枝があればOKということになるが、現実はそう甘くはない。

受粉が100%成功する保証はなく、また100%病気にかからない保証もない。さらに樹齢が若すぎて収穫できない樹もある。そこで、この時点では「保険」の意味でも枝を8本前後は残しておく。

ちなみに、1本の枝から1房しか収穫しない蔵もある。この場合は1本の樹に6本以上の枝が必要となる。詳しくは次回「収穫量の調整と病気」というテーマで書いていくので、お楽しみに……である。

そんなこんなで、我々は1本の樹の枝を8本前後になるように、余分な新芽・新枝をむしりとる。

枝の仕立てを「ギュイヨ」にしている場合、かがみ腰で作業できるが、「コルドン」の場合はしゃがみこみ、1本1本の樹と向かい合ってむしることになる。

剪定は「コルドン」の方が楽なのであるが、この作業は「ギュイヨ」の方が圧倒的にラク。

何故であろうか? 発芽せずに蓄積された芽の数が「ギュイヨ」の方が少ないからである。でもこの話もこれまた別の機会に。

 

●新枝を地面に対して垂直に固定する作業:

新枝はニョキニョキと生えてくる。そして伸びれば伸びるほど自分の枝の重みで地面に垂れていく。実るほど、頭を垂れるぶどうかな……ちょっと違う。とにかく、このままでは畑はジャングルになってしまうわけだ。

光合成のためにも、病気を防ぐためにも、我々の畑作業(特にトラクター)のためにも背筋をシャンと伸ばして「ピシッ」としていただきたいものである。

ブルゴーニュの畑には4本の針金が通っていることを以前書いた。

今回の出番は真中の2本。ニョキニョキ伸びる枝をこの2本の針金で両脇からはさみ付け、留め金で留める。その幅約1,5cm。

新枝はこの1,5cmの針金に制御され、地面に対して垂直に伸びていく。

均一に光合成ができ、風通しもよくなり、そして我々の作業、特にトラクターでの作業が何にもましてやり易くなるわけだ。枝の成長にあわせてこの固定する位置を上げていく。

畑は「ピシッ」としているほど美しい。それは収穫される葡萄の質に確実につながるからだ。が、もちろんこれはブルゴーニュでの話。

 

●新枝の先端を切る作業:

新枝の先端を切る作業というものがある。 なぜ切るのか? いくつか理由がある。

・葡萄(果粒)形成を成功させるため

・人およびトラクターの作業をしやすくするため

・房に光が当たりやすく(不必要な影を防ぐ)、風通しをよくするため

・病気にかかりやすい若い部分を除くため

・新枝自らの重さで垂れるのを防ぐため

新枝の先端を切る作業前写真は新枝の先端を切る作業をする前の畑である。ようくみると木の先に細い枝が伸びているのがわかるだろう。これが自然な姿である。

この先端の枝がどんどん伸びるとやっかいなことになるのだ。

この作業で一番大切なことは「第一回目をいつにするか」だ。

基本的に、葉の光合成で作られる栄養は房へ、同時に、伸びようとしている新枝の先端部分へと移動する。

つまり、「新枝VS房 対抗、養分取り合い合戦」がくりひろげられているわけだ

良いぶどうを得るためには「果粒形成」を成功させなければならない。「受粉から果粒形成の時期」を待たずに、あまり早くこの作業を行ってしまうと、相変わらず新枝の先は伸びようとして「養分」をとりにいく。

逆にこの時期が終わった後に行うと……果粒形成成就には何の効果もない。

ではでは、いつ行うのがいいのか?

もちろん樹齢によっても違うが、一般に受粉真っ盛り、受粉後期が最適時期と言われている。

この時期に新枝の先っちょ、つまり伸びようとしている部分を切ってしまうことにより、房は受粉後、果粒形成を行うための栄養を独り占めできる。

ということで、この作業は第一回目をいつにするかが重要なのである。それ以降は枝の成長にあわせて上部と両サイドを切っていくことになる。

こうして、ベストの時期をみはからって写真のようにきれいに細い枝を整えてるのが、優れたぶどうを造るのに肝心なのである。

先端の細い枝がきれいに刈り込まれた畑というのは見た目にも美しく、また我々栽培家の心に違った意味からの平穏を与えてくれるものなのである。

 

●余分な葉や葡萄を除く作業:

葉を除く作業は、主にぶどうの房周辺の葉をむしる。

・ぶどう房の周りの温度を上昇させるため、

・光があたり易くなるように

・風通しがよくなるように

・果粒の熟成を助けるため

・病気を防ぐため

・収穫作業をしやすくするため

・薬剤散布の効果をあげるため

が主な目的。北側に面した葉をむしる。

一方で、ぶどうの房を除く作業は

・収穫量の調整

・病気にかかった房の除去

・必要なぶどうが最良の熟度を得られるため

に行う。

AOCブルゴーニュの畑でも「法定収穫量」は60hl/ha。つまり、前出の計算でいくと1本の樹に約10個の房があればいいわけだ。枝上部の未熟な房、二股に分かれている房の片方、病気に侵されてしまった房などなどを除いていく。

今回はえらく長くなってしまった。ここまで読んで頂いた皆様には感謝。

次回は病気の話を中心に収穫量の調整のことにも触れていく。

お楽しみに……である。

 


【あとがき】

今月もサテライトパリにお付き合いただいて有り難うございました。大野いづみです。

ブルゴーニュの栽培家、浜田さんの文章を2ヵ月分まとめて掲載したので長くなっちゃいましたけど、本当に浜田さんの文章って、面白いと思いませんか? 

私の知る限り、日本ではワインに関する文献は沢山あり、醸造に関してもそれなりに文献があります。でも、こと栽培に関してはあまり深く突っ込んだものはないと思っています。そんな中、イーエックス・ワインならではの専門的なコーナーとして、ちょっぴり自慢なんです!(編集しかしていない私がいうのも何ですが……)

来月以降も、ぜひ、浜田さんからのレポートにご期待下さいね!

フランスは7月に入ると嬉しいバカンス・シーズン到来です。 7月、8月は、パリ市内も交通量が減って、カフェでのひとときもより一層さわやかです!

また7月は待ちに待ったソルド(バーゲン)のスタートです。お財布が空にならないよう、欲望制御せねば!

さてと、今年のバカンスはどこにいこうかなぁ?

送料無料
会員だけの特典いっぱい!

▼マイページログインはこちら▼

メールアドレス(会員ID)
パスワード※お忘れの方はこちら
会員特典
送料について
お支払い方法
保管方法
注文の仕方
メールマガジンご登録はこちら
検索

地域

タイプ

Vt

価格範囲

キーワード

ギフト特集
ルロワ
マルセル・ダイス
ドメーヌ・ルフレーヴ
オレンジワイン
デイリーワインセット
飲み頃ワイン
シャブリ
ヴォーヌロマネ

イーエックス・ワインについて

当サイト(ワイン・ショップ、イーエックス)は、バーガンディ株式会社が運営するオンラインショッピングサイトです。

会社概要
通信販売法に基づく表示

バーガンディ株式会社
〒135-0034
東京都江東区永代2-8-6
TEL:03-5875-8852
FAX:03-3643-6987

お問い合わせフォーム

個人情報の取扱について

当サイト(ワイン・ショップ、イーエックス)では、お客様に安心してお買い物を楽しんでいただけるよう、お客様の個人情報の取扱に細心の注意を払っております。

個人情報保護方針
個人情報保護の取り組み

お支払い方法について

以下よりお選びいただけます。

代金引換払い
クレジットカード払い
お支払い方法について
後払い(コンビニ)
コンビニ払い(先払い)
銀行振り込み(先払い)
お支払い方法について

セキュリティについて

個人情報の保護のため、万全のセキュリティ体制を整えております。セキュリティへの取り組みをご理解いただき、安全にインターネットショッピングをお楽しみください。

お届け時間について

お届け時間指定を下記よりお選びいただけます。時間指定をご希望の方はご利用ください。

お届けについて

「代金引換払い(代引き)」「後払い」を除き、ご決済(ご入金)確認後の発送とさせていただいております。予めご了承下さいませ。

送料について
facebook

カスタマーサポートお問い合わせ会社概要サイトマップ

Copyright(C)eX-WINE.All Rights Reserved.