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ボンジョールノ(ルはまき舌です)!!! みなさんこんにちは、2回目のサテライト・フィレンツェです。
フィレンツェはもうすっかり夏、夏、夏、夏でーーーーす。ベランダの鉢植えバジリコもバテてしまいそうなくらい暑い夏になっています。
イタリア人は6月下旬より夏休みにはいる人も結構いて、街はやや静かになってきました。そんなフィレンツェからの7月のレポートです。 |
【目次】
1: トスカーナのぶどう畑より
2: バスに乗ってワイナリーへ行って見ませんか?
3: バローロの名門“ピオ・チェーザレ“に行ってきました!
4: フィレンツェより街のトピックス
・フィレンツェ、ミラノバーゲン情報
・2000年度サッカ−シーズン終了
・カルチョストリコの日程
5: イタリアのソムリエ協会で勉強すること《Vol.2》
1.トスカーナのぶどう畑より
■干からびそうです……
はじめに書いたようにイタリアは暑い暑い。とりあえず自分が住んでいるフィレンツェの街でさえこんなに暑い。35度に達する日がここ何日間か続いています。日中は窓を開けると熱風が入ってきてしまうほど暑いのです。ですからこんな日は雨戸を閉めて、暗い家の中でじっとお仕事をするのが賢明です。
■トスカーナの《2001年夏》を報告します。
トカーナのぶどう畑も例年より暑いようです(コレばっかり言ってますね)。
冬、春と少し多かった雨の分を取り戻すように、今年は6月後半から急にカラリと暑くなりました。春先に友人でもある生産者に話を聞いたところ、少し雨のことを気にしていましたが、ここ最近の話ではそれをすっかり取り戻しているという生産者が多いようです。
でもぶどうは農作物、その年の出来は秋の収穫の時期まで誰もわかりません。知っているのは神様だけ?!
そこで、キャンティエリアの生産者に聞いてみました。キャンティ・クラシコのエリアではすでに良いぶどうを造るための剪定(Potatura)が始まっています。これは1本の樹からたくさんの息子を造るのではなく、少ない兄弟でも、愛情が詰まった息子たちにしようということです。そんな作業がもう始まっています。
予想では2001年の収穫は9月中旬とのこと。とりあえず、現在のところは何の問題も無くいい方向に進んでいるようです。ご安心を。
一方モンタルチーノはもっと暑く、少し乾燥しています。ここではぶどうの成長は一段落し、剪定のひとつ前の仕事である剪毛(Cimatura、きれいにぶどうの樹を成長させるために余計な葉っぱや枝なんかをとり除いていく作業)が行われていて、こちらは2001年の収穫は例年よりほんの何日間か早まりそうだということです。
さらに、より南のグロセット近くの生産者の方は4月の雨を考えると現在は順調すぎるくらいだとか。今の状況だけを考えると例年どおり、収穫に関してはこのままの天候が続けば、質は良いが量が少なくなるなんて言っていました。ここでもぶどうの生育を制御する仕事(剪定や剪毛)を行っています。
話を聞いたほとんどの生産者によると今年はぶどうの房のつき具合など、例年よりも少し早いそうで、ひょっとしたら収穫が少し早まるかもとのことでした。
今のところトスカーナ内では、ぶどうの生育は順調で、そんな安心感も手伝ってか7月後半にヴァカンスに行く生産者も多いトスカーナです。
2.バスに乗ってワイナリーのある街へ行って見ませんか?
■バスでキャンティへ!
今回はキャンティ・クラシコのエリアのほぼ中心に位置する街”パンツァーノ“を紹介しましょう。
キャンティ・クラシコのゾーンでは
グレーヴェ・イン・キャンティ
ガイオーレ・イン・キャンティ
カステッリーナ・イン・キャンティ
ラッダ・イン・キャンティ
なんていう街が有名です。でも実はこのパンツァーノ(Panzano)と言う街も、かなりの上質キャンティやスーパートスカーナを生み出しているそうです。
行き方はいたって簡単。フィレンツェ中央駅を正面に見て左の道を少し入った右手にSITA(シータ)と言うバス会社があります。
このバス会社、ここトスカーナではフィレンツェを中心にキャンティ地方を主に路線を持っているバス会社です(キャンティ地方に行きたい方はこのバスをしっかり覚えておきましょう)。バス停はこの建物の中にあり券売所もここにあります。
しっかり、行き帰りのバスの時刻を確認して、窓口で乗車券を買います。券は往復で買いましょう。
えっ? イタリア語でなんて言うかって? この際英語でいきましょう、英語で! 英語が出来ない方は根性でいきましょう(笑)!
(イタリアでは根性無くしては、生きていけません)。
y目的地は“パンツァーノ”です。
フィレンツェからパンツァーノまではバスに乗って約70分、始発から終点です。簡単簡単。
ちなみにこの9月までのいくつかのバスの出発時刻と帰ってくるときの出発時刻をいくつか載せておきますね。
【行き】
フィレンツェ発 パンツァーノ到着
8:20(日曜祭日のみ) 9:30
8:30(平日のみ) 9:40
9:30(平日のみ) 9:40
10:50(日曜祭日のみ) 12:00
11:20(土曜のみ) 12:30
11:30(平日のみ) 12:40
【帰り】
パンツァーノ発 フィレンツェ着
17:00(平日のみ) 18:10
17:45(日曜祭日のみ) 18:50
■バスに乗ったらさあ出発です。
フィレンツェの町の中を抜けて、景色は次第に山の中に入って行きます。町を抜けてこんなにすぐに山になってしまうの? と思うほどフィレンツェは山に囲まれています。周りは見る見るうちに山の景色になって行き、バスはあっという間にトスカーナの青い空が広がるぶどう畑になります。
パンツァーノの村の手前で、最初に書いたグレーヴェ・イン・キャンティの町を通過します。ここも、キャンティ・クラシコの生産地です。今回は降りたい気分をじっと我慢して、終点まで行ってみましょう。
バスが山を抜けて小さな広場に出てとまったらそこがパンツァーノの街です。え、こんな小さな街なの? と声が聞こえてきそうですが、そうです、こんなに小さな街なんです。
ここには、小さいながらもオーダー・メイドの靴屋さんがあったり、レストランも結構(といっても3、4件)あったりとなかなか充実しています。どのレストランでもテーブル・ワインはもちろんキャンティです。キャンティの畑を見ながらトスカーナ料理を楽しみつつキャンティを飲むランチは最高ですよ。
■ワイナリーまでは歩きます。
根性のある方は8キロほど山の中にあるCennatoio(チェンナットイオ)に挑戦してみましょう。もしくは広場右手を入って行くと、ワイナリーの案内が出ていますのでそちらに進んで行きましょう。
ちなみに、この村周辺のワイナリーは
レ・チンチョーレ(le Cinciole)(Tel+39-852636)
ラ・マッサ(La Maasa)(Tel+39-055-852722)
レ・フォンティ(Le Fonti) (Tel+39-055-852194)
などが歩いて行ける範囲です。もちろんこれは一部で、まだまだ他にもたくさんあります。
ワイナリーの人たちは、きっと歓迎してくれます。ただし、出かける前にはかならず訪問したいという意思の電話を入れて予約を取りましょう!
さらに歩いていけるといっても、山道を3〜40分は歩くことになりますので、かならず歩きやすい靴や服装で行きましょう。ワイナリーによってはその場でワインを売ってくれるところもあるので、持ち帰り用のはリュックも欠かせませんね。
初めてのイタリアワイナリー訪問はやっぱりキァンティが定番ですよね!? ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。
これからも、どんどんワインの町を紹介していきたいと思います。
3.バローロの名門“ピオ・チェーザレ“に行ってきました!
■有名なイタリアワインといえば……
我が愛しのトスカーナをちょっと離れて北イタリア・ピエモンテのワイナリーの紹介です。
イタリアワインで知っている銘柄は? と聞かれた多くの方はバローロと答えられるのではないでしょうか?
今回はそのバローロの伝統的な造り手のひとつである“ピオ・チェーザレ”(Pio Cesare)を紹介しましょう。
まず始めにバローロの法律上のお話。バローロは100%ネッビオーロ種が使われます。
■ネッビオーロ種
ご存知の方も多いと思いますが、ネッビオーロは秋の霧の湿気で成熟するところからついた名前です。イタリア語で霧のことをネッビア(Nebbia)といいます。トスカーナの王様がサンジョベーゼ・グロッソを使ったブルネッロならネッビオーロを使ったこのバローロはピエモンテの王様といったところでしょうか。
この二つのワインの法律上の違いはいろいろとありますが、一番は熟成期間の違いでしょう(もちろんぶどう品種と気候風土が一番の違いですが)。
ブルネッロは収穫から数えて5年(法律的には収穫された次の年の1月1日から数えて4年)で世の中に出てきます。かたやバローロは樽の熟成も含めて4年で世の中に出てきます。
ネッビオーロという品種は熟成させた方がおいしくなるような気がするのですが、皆さんはいかがですか? ブルネッロはある程度は若くても飲めると思う一方で、法律では熟成期間はバローロの方が長いんですよね。
■さて、バローロといえばアルバという街が有名です
トスカーナで慣れ親しんだ自分としては、ワイナリーってそのエリアの中心からまたバスやら車やらで移動するのがあたりまえ。ところがこのピオ・チェーザレは本当に街の中心にあるんです。たぶん畑は離れたところにあるのでしょう。
一見ただの倉庫かな? と思われるピオ・チェーザレの大きな門の横に小さな人間用の入り口があります。その呼び鈴を押すと中からこの扉のかぎを開けてくれます。
外からのイメージとは大きく違い、中は古き良き時代がそのまま息づいています。お客様を迎えるためのサロンもアンティ−ク調でそろえられ、うーーむ、伝統を感じます。
一見気難しそうでいて、でも話してみるととても気さくで優しい4代目オーナー、ピオ・ボッファさんに連れられて奥に進んでいくと、これまた古い醸造設備と熟成庫が現れます(熟成庫は地下にありました)。発酵用のセメントタンクに古くから使われている大樽など、言葉では言い表せないほどの歴史が押し寄せてきます。セメントの発行槽に混じって真新しいステンレスタンクなんかもいくつか混じっていました。
ピオ・ボッファさんの説明によると
「何十年と使っている古い樽もあります。でも、伝統を守るためにはそれだけではいけないのです。新しい技術も注意深く導入していけ伝統はもっとすばらしいものになっていきます」
とのこと。伝統とともにワインの質にこだわる職人の心意気がここにも感じられます。
地下の熟成庫には、その昔使っていたというボトル専用の鎖によるエレベーター?(鎖が地上までつながっていて、現在の瓶詰め室とエチケット貼り室につながっています。よおく見てみるとその部屋の片隅に熟成庫の一番奥には、彼らのお宝ワインが眠っています。100年前のものもありました。
「これらのワインはどうするのですか?」なんて聞いてみると、いとも簡単に「飲むんですよ!」なんて答えが……(笑)。
結構古いものをとってあるところもあるけれど、こんな風に簡単に言われたのは初めてでした。よくよく聞いてみると、年月が経った自分たちのワインがどのように変わっていくかという研究と、やはり、何かのお祝いのようなときに開けるそうです。
ここでは食事のお供に飲んでるのか!? なんて思ってちょっとびっくりしましたが、やっぱりそうですよね!
でも、研究のために100年前のワイン開けてみるなんていうところ(少なくともイタリアには)あんまり無いですよねぇ。
いつもより感動しやすくなっていたのか、いろんなことに感動してしまいました。これも、伝統という不思議な魔術なのでしょうか???
■テイスティングまでさせてもらっちゃいました
先に書いたアンティーク調で揃えられたサロンへ戻り、テイスティングもさせてもらっちゃいました!
ボッファさんが「これも飲んで、あれも飲んで」と出してくれました。
・ラルトロ L'Altro 1999 (シャルドネ100%で造られた白)
・バルベーラ・ダルバ Barbera d'ALBA 1998
・バルバレスコ Barbaresco 1997
・バローロ Barolo 1996
印象的だったのは、1本1本のワインを説明してくれるときに、必ず「こんなお料理と合わせて飲むといい」とつけていたことです。
イーエックス・ワインのカタログのなかにも、ピオ・チェーザレさんのワインがありますので、カタログのページも見てみてくださいね。
4.フィレンツェより街のトピックス(6月10日〜7月10日)
■フィレンツェ、ミラノバーゲン情報
半年ぶりにバーゲンのシーズンがやって来ました。
航空券の都合などもあると思いますが、この時期イタリアにくる方はどうぞ参考にしてください。フィレンツェが本格的にブランド・ショップなども始まるのは16日ころからです。
ファッションの都ミラノはやはり同じ頃に始まります。さらにミラノ近郊のフォックス・タウン(大アウトレット・スポット)では、もうバーゲンが始まっています。ここは、ミラノからも専用バスも出ています。
詳しくはホテルフロントなどでお問い合わせください。
ミラノのバーゲンもこれからが本番。7月下旬のほうが狙い目ですよ。
■2000年度サッカ−シーズン終了
先月イタリア・サッカーの日程がすべて終了しました。結局、セリエAを制したのがローマ(ご存知のように中田選手のいるチームです)、コッパ・イタリアを制したのがフィオレンティーナでイタリア人に聞いたところ重要なのはやっぱりセリエAだそうです。
現在は日本の野球のオフシーズンと同じくイタリア・サッカー界の人事異動が行われていますが、注目されているのは我らが中田選手、ジダン選手(ユヴェントス)、ルイ・コスタ選手(フィオレンティーナ)などです。
少し有名選手のトレード情報を載せておきましょう。(7月5日現時)
ルイ・コスタ:フィオレンティーナ→ミラン
インザギ:ユベントス→ミラン
キエーザ;フィオレンティーナ→インテル
ブッフォンパルマ→ユベントス
トルド:フィオレンティーナ→インテル
とここまで準備したところで、中田選手のパルマ移動が決定したとラジオで言っています。(パルマ中田選手の誕生です、7月5日)
個人的に非常に残念なことですが、われらのフィオレンティーナが倒産しかかっています(うーむ、イタリアのサッカー・チームもやっぱり倒産するんだ。ビックリです)。
■カルチョストリコ
先月このイタリアサテライトでご紹介したイタリア古代サッカーの日程が決まりました。
今年は9月8日(青さんチーム対赤さんチーム)、9月9日(白さんチーム対緑さんチーム)そして決勝戦が9月16日に行われることになりました。
5.イタリアのソムリエ協会で勉強すること 《Vol.2》
今回はも少し細かく説明して少しづつ日本とは違うところをあげていきましょう。
まず、最初のコースでテイスティングの基礎とワイン造りを学びます(テキスト3冊!)。
二番目のコースで世界各国のワインを勉強します。世界各国といってもイタリアが他の国を全部合わせた1.5倍くらいあるのですけれどね(笑)! テキスト2冊分ひたすらDOC,DOCGを覚えます。
最後のコースでワインとの料理合わせを勉強します。これもすべてのワインはイタリアのもので料理もイタリア料理です(これまたテキスト2冊、理論的に相性を考えたり、料理の味わいの分析もします)。
では少しテイスティングからお話しましょう。
テイスティングに関しては日本で習うこととそんなに変わりはありません。ただ日本で勉強してきた知識をこちらのその言葉に当てはめるのに苦労しました。
例えば色調です。最初は基本的に習うので大まかに色が白、赤、ロゼにそれぞれに3,4種類しかありません。粘着性もそうです。日本では「やや粘着性のある……」とか「ディスクの厚い」なんてよく言いますが、イタリア語で習うと
Fluido(滑らかな)
Poco Consistente(少し粘着性のある)
Abbastanza Consistente(やや粘着性のある)
Consistente(粘着性のある)
Viscoso(べっとりした)
の5種類です。ちなみにこの場合のFluido(滑らかな)はネガティヴな意味に使います。日本で勉強してきた言葉がイタリアのどの言葉に当てはまるのかを考えるのが一苦労です。こんな感じで最初の授業は始まりました。
そうそう、日本と大きく違うのは一番初めのコースが始まる前にコース・オープニング・パーティーというのがありました。ただみんなで集まって、テキストを受け渡されて立食パーティーをしただけだったですけれど……。
一番最初のテイステイングの授業で使われたワインは
1.San Felice IGT Toscana'97 Bianco
2.Frescpbardi Pomino Bianco'97
3.Montelilori Chianti'97
でした。
イタリア人ソムリエになりきるべく、横田、これからもがんばってまいります!
■あとがき
7月のサテライト・フィレンツェ、いかがでしたか? これからも現地ならでは情報やワインを取り巻くその人々や街の情報を自分の目を通してお知らせしていきたいと思っています。
来月もお楽しみに!