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第13回 目が離せないロワールの3生産者
以前にも同じ「ロワール」をテーマにとりあげたことがありましたが、消化不足というか、紹介不足な部分がたくさんありました。またロワールには、私が気になっている生産者たちもいます。 そこで今回はアルバム形式でロワールの3生産者をお伝えしてみようと試みることにしました! ロワール訪問は石田博ソムリエがご一緒して下さったのですが、これから目が離せないという生産者がたくさんありました。今、イーエックスも注目しているロワールです。
■ダントツで「これからが楽しみ」! アルフォンス・メロ《サンセール》歴史がとても古く、サンセールの文献に登場してくるのが1513年。ルイ14世の時代からすでにメロ家はすでにワイン造りをしていました。 現在は息子のアルフォンスさんがお父様からまかされ、彼が中心となってワイン造りを行っています。アルフォンスさんは色々なワイン造りを研究しています。より複雑性を持たせるために、澱とワインが接触する面を多く取れるようにととても長い樽を特注で作ったりと、どんどん新しい挑戦をしています。 所有する畑50ヘクタール。うち38ヘクタールはドメーヌワイン。畑で私たちを案内してくれる彼はとても誇らしそうでした。 「これぞ火打ち石!」と言われるような石がゴロゴロとあります。これはシルックルという土壌です。場所がシャブリに近いこともあるのですが、土壌もシャブリに似ています。 そのおかげなんでしょうね。アルフォンスのワインの特徴はミネラリーなことです。彼もヴェジタルなワインにならないよう気を配っていました。
■バイオダイナミクスで注目されるクロ・ルジェアール《ソミュール・シャンピニー》シャンボール城から車で30分のところに位置しています。昼食を済ませ、午後一番の訪問でした。 田園風景が広がるソミュールの村に似合わない大型バスで、看板が出ていないクロ・ルジェアールを探すためにぐるぐる回ってやっとの思いで見つけました。一瞬強面のオーナーに緊張する私と石田さん。 ところが私たちと一緒だった自由ヶ丘ワインスクールの生徒さんたちの熱心さに、クロ・ルジェアールさんの強面からもだんだんと笑顔や冗談が出たりするようになりました。思わず石田さんと顔を見合わせてほっと胸をなでおろします。 それにしてもワインと、彼のフィロソフィーの素晴らしさにすっかり引き込まれてしまいました。最後にはすっかり意気投合して記念撮影。
■ペトリュスと肩を並べたクロ・ド・レコーのキュヴェ・クレッシェンド《シノン》シノンというアペラシオンは、ヴィエンヌ川を挟んだ2つの丘と、川が合流する三角州状の砂州の3つのエリアに分かれています。 川沿いでは砂や砂利の土壌で、カジュアルなタイプのシノンが造られ、街の周辺にある粘土けい土質の土壌から全体的にしっかりとした構成のシノンが造られます。 このクーリー・デュテイユはというと、粘土石灰質土壌を持つプラトー(台地)で造られ、バランスがしっかり取れた、長期熟成型のシノンが生み出されます。ここはシノン城のすぐ近くにあり、川からも近く、日当たりの良い斜面にある石灰質の混じった土壌にぶどうが植えられています。 「クロ・ド・レコー」という畑名は「こだまの囲い」を意味しているそうです。シノン城のすぐ近くに畑があり、この畑で働いていると声がシノン城の壁に跳ね返ってこだまするのでこの名前がつけらました。 クーリー・デュティユは、あのシャトー・ペトリュス(ポムロール地区)とオーナー同士が親戚関係にあります。そこでボルドーで開催されたグランヴァンのブラインドテイスティングで、ボルドーワインの中にシノンの特別キュヴェ「クレッシェンド」を忍ばせたんだそうです。 結果…… 1位 シャトー・ペトリュス そんなことをうかがってからのテイスティングだったこともあり、最高に美味しく、ヴェジタルさを感じさせない、凝縮感のあるシノンでした。
■あとがきアンジェに拠点を置き、そこから毎日ロワール河に沿って何度も往復をしました。憧れのロワールの位置関係をしっかりと刻み付けたいと思ってです。 ロワール河にそびえたつ数々のすばらしい城、そしてそこに根づく風土や文化、気候、そして位置関係。しっかりと頭の中に入ってきました。 今回の訪問先である、アルフォンス・メロ、クロ・ルジェアール、クーリー・デュテイユ、どこにも共通点がありました。 私が訪問した生産者は、ソーヴィニヨン・ブラン種やカベルネ・フラン種などのヴェジタルの部分をなくし、フルーツの部分を出すことによって、本来の品種の良さが出せると考えていました。そこのところに重点をおいていることを実際に体感しました。 こういった生産者がロワールに急増しており、今後のロワールに目がはなせなくなりそうな旅になりました。
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