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Dear Sommelier ソムリエに綴る・・・

ディアソムリエ <page 1/4>

今回も前回に引き続き、最近よく口にすることについてのショートコラム集のスタイルで書きました。実は、「なんかきれいごと過ぎない?」とコラムを読んだ奥さんに釘を刺されたんですよ。

うーん、「そんなのきれいごとだよ」って、よく聞きます。でもそれって自分ができないことや、やりたくないことへの言い訳なんじゃないかと思うんですよ。僕には「そんなにきちんとしなくてもいい。そんな大変そうなことはできない」って言っているように聞こえるんです。

僕は“タテマエ”と“キレイゴト”なら、いつも後者を選ぶことにしています、というより習慣づいています。もちろん純粋無垢なままでは生きてはいけないし、僕は神の言葉聞いた聖人というわけではないから、常に“清く正しく美しく”過ごしてはいないけど、目指していくことは大切なんじゃないかなとは思っています。

「僕はきれいごとを言って、その通りにやっていきたい。そうなるんだ」って決めています。どうぞ、引かないで読んでください。

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【環境づくり】

――― どうしたらコンクールで優勝できますか? ―――

自分自身、“どこが上手くいって、どこがダメだったんだろう?”とは考えますよ。

それで、2度目の世界大会(2000年)、“あっ、これだな”って気が付いた答えが“環境づくり”ということです。

具体的にいうと、まず筆記試験の勉強をみっちりやるための時間を作らなければいけません。サービス実技のために日頃からコンクールさながらのサービスができる環境に自分を置かなければなりません。これは当たり前のようですが、ほとんどの参加選手はそれが整っていないんじゃないかな。

そして語学も日本人にとってはかなりの難関です。日常的に課題となる外国語で話す環境が必要です。これらをいかにきっちりと整えるかが大きい。つまり言い訳をつくらないということです。「勉強する時間がなかった」、「普段シガーのサービスなんてほとんどしないから」、「フランスにいけるほど悠長じゃない」っていうふうにならないよう環境づくりをする。

世界最高峰の舞台に登ってきたソムリエは一様にこれでもかといわんばかりの環境づくりに徹しています。転職したなんてのも決して珍しくありません。いわば自分の求める成果にのみ断固として集中する。もちろん、成果さえ挙げればどんな犠牲もよしとするという考えには賛成できませんが、“まあまあ”の準備で臨んだ人間は、徹底的にやってきた人間には絶対かなわないのは、間違いないところだと思います。

『人間の能力は、それが発揮できる場所にあってはじめて活かされる』

といいます。人の能力や強み、個性は環境が整ってこそ発揮されるものだということです。もともと優れた人間や才能にあふれた人間なんていやしない。あったのは潜在していた能力を引き出すことのできる環境なんです。 

でもそれは人に整えてもらうものではなく(なかにはそんな人もいるかもしれませんが)、自ら切り開いていくものなんですよね。

 

 

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