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【みんなのおかげ、自分のせい】
――― 上手くいったら、みんなのおかげです。
もし失敗したら石田さんのせいですから、安心してサービスに励んでください ―――
2004年12月、ベージュオープン当日にアラン・デュカスさんがサービスのみんなにこう話したことを今でも鮮明に覚えています。“みんなの緊張を和らげ、士気を高めるためなんだな”とその時は解釈しましたが、今では“あれは僕への言葉だったんだ”と考えるようになっています。
オープン以来、上手くいかないことが本当にたくさんあって、いつも頭を悩ませていました。これまで普通にできてたことや何も意識しなくても当たり前だったことがここではそうはいかない。スタッフもこれまで付き合ってきた連中とは随分違う。リーダーシップというものを改めて深く学ぶ必要を感じていました。たぶんその頃は“自分はできるし、解っている。みんなにもっと理解し、学んでもらわなければ”とどこかで思っていたんじゃないかな。でも日を追うごとに自然と問題は改善されてゆき、その過程で“あっ、結局これは自分に問題があった。僕が新たに行動しなきゃいけなかったんだ”と気づいたんです。
それからは、上手くいかないことがあった時、反省してみると“やっぱり問題は僕だった。こんなところに配慮が足りなかった”と考えるようになりました。反対に上手くいった時、何が良かったかを思い返してみると、それはいつも“みんなのおかげ”になってるんです。
これはリーダーシップ論だけではなく、自分自身にもいいことがあります。ストレスや苛立ちが本当に少なくなります。“なんで言った様にやってくれないんだ”、“勝手なことをするんだ”、“彼らの不注意や怠慢で自分が苦労しなくちゃいけないんだ”って考えてしまうのは相当なストレスになるでしょ。それが“自分のどこが足りなかったんだろう”、“どうすれば上手くいったんだろう”って前向きに考えられるし、“なんて奴だ”と思うところを“みんなに感謝しなきゃ”って思うようになるんです。
“上手くいったらみんなのおかげ、上手くいかなかったら自分のせい”、
“功は人に譲る”というリーダーシップにおける格言がありますが本当によくできているもんだなと感心しています。
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