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料理合わせは、シャンパーニュと甲州なので、“強すぎないよう”注意が必要です。特にメインにくるワインが甲州ですから、前菜から盛り上げすぎるとバランスが悪くなります。例えば、キノコのキッシュやフィユテでスタート、タラやムツなどやさしい白身魚の海草蒸しやクールブイヨン・ポシェなどがよいでしょう。
料理の提案を聞いていてよく感じるのですが、もっと自分の店で出している料理を思い浮かべて勧めたらいいと思うんですよ。
“貝のマリネ”とか“白身魚のソテー”、“牛フィレのグリエ”などレストランのプロフェッショナルとはとても思えないような料理が提案されています。また“オマール海老のグリエ、クリームソース”とか“舌平目のボンファン、ブールブランソース”などありそうであり得ない料理もでてきます。会場に料理人の方がいらしたら、「ソムリエって料理わかってねえな」と憤慨されそうです。
コンクールは夢の舞台じゃありません。日頃の成果をなんの制約も、制限もなくパフォーマンスする場所なんです。ワインに関する知識やサービステクニックは高まっているけど、その反面(料理やプロトコルなど)、基礎的な部分が少しおざなりになってしまっていたらとても残念なことです。
テイスティング審査は2種のワインをフランス語または英語でコメントするというものです。これは世界大会に標準をあわせた課題です。テイスティングテクニックやセオリーの習得だけでなく、語学力もチェックされるのです。ほんとうにきびしくなったものです。
この審査は僕も担当しましたが、一緒だった田崎さん、高村さん(通訳のプロで協会の理事もされています。国際コンクールといったらこの方です)も本当に感心してしまいました。多くの人がフランス語でスラスラとコメントしていたのです。全然ダメだったっていう人は2人くらいしかいなかったんじゃないかな。
ただ英語はやはりテイスティングコメントにはあまり向いていませんね。ヴォキャブラリーが少ないのかな、描写が今ひとつという感じがしました。まあ、ポイントはほとんど分析なんでそんなに問題にすることもないし、今後英語でも表現が上手な人が現れるかもしれないし。
フランス語でコメントする選手の傾向なんですけど、時間切れになる人が多かった。言葉が出てこなくて時間をロスしたわけじゃありません。“しゃべりすぎ”なんです。よりきちんと話したいという気持ちが強く出てしまうのか、分析に必要外のセンテンスが多い。たくさん話したようで、ひとつかふたつのコメントしかしていない、という人が多かったです。かっこより結果が大事なんです。
例えばこんな感じでいいんです。
≪ La robe intense, Rouge rubis fonce reflet pourpre, limpide, brillant, disque moyenne.Le nez, intense, concentre, complexe, liqueur de cassis, clou de girofle, vanille, toaste, terre, un peu iode et animal. Vieilli en fut, bien evolue et raisins concentres.
En bouche, attaque moyenne, riche, ample, une belle acidite doite, tannins subtils et riches avec une touche epice et boise persistante.≫
これはかなりシンプルですが、いろいろしゃべって時間切れよりはずっと充実しているかと想います。
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結果、5名のファイナリストが選ばれました。東京エリアからは2名、関西から2名、東関東から1名となり、“圧倒的に東京”だった時代から、地方勢の活躍、がんばりが目立ちました。
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