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『Dear Sommelier』を続けて読んでくれている方は気づいているかもしれませんが、ここのところ本当に“これまで”を振り返るんです。就職したときのこと、高校時代、この間は幼稚園でのおゆうぎ会。「そういえば『猿カニ合戦』のうすだったなあ」って。
でも振り返るだけじゃなくて、先のこと、それも50歳、60歳になったとき、どうしているんだろう? とかも考えたりもします。ちょうど人生の折り返し地点に立ったからですかね。少し大げさかな。
今年で35歳になりました。
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2004年の幕開けは僕にとってとても苦いものでした。
ホテルは正月が一番のピーク。ベルヴューもテーブルをたくさん増やして、メニューを工夫して、積極的に集客に務めました。「もう満席です」と断らないのがベルヴュー・スピリッツ。そんなみんなの努力のかいあって、正月の成績は前年ベースで館内レストランのトップになりました。最高の幕開けのはずでした。「今年はいい年になりそうだな」と満足でした。
そんな浮かれ気分はあっさり吹っ飛びました。1月4日、休み明けでいつもの地下鉄に乗り込み、中吊りの広告や駅のポスターが全部新春のものに変わっていたのを見てとんでもない不安に駆られました。
“こういうものは年末のうちに仕掛けないと間に合わない。きちんと準備しているんだな。あっ、自分は、ベルヴューはなんの準備もしていない!”
メニューはまだ正月料金(割高です)。1月の販促企画も乏しく、来客がまったく望めない状況なのです。あわてて“できることだけでも”とあがきましたが、時すでに遅し。
正月のがんばりで得た貯金はまさにお年玉。2週間後にはすっかりなくなっていました。それからは完全に“冬”に入り、出口が見当たりませんでした。初めて「仕事に行くのが辛い」と思いました。“予測と準備”、いつもそう思っているけど、なかなか実践できないものです。それでも徐々に成績は回復していきました。
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