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ソアヴェ

Soave

 

■ソアヴェ − グローヴァル・ブランド、本当の実力

イタリアでもっともポピュラーなワインといえば、キアンティだろう。

イタリアンを名乗るレストランでこれを置かないところはまずあり得ない。ピッツェリア、パスタなどがメインのような店(ワインに力をいれていない)でも置いてあるほどである。イタリア、イコールキアンティという見方においては誰もが認めるところであろう。

それでは白ワインでは何がそれにあたるだろうか。オルヴィエート、フラスカティ、ベルディッキオなどに、アルネイス、フィアーノ・ディ・アヴェリーノ…といくつもの候補が上がるが、認知度、量においてソアヴェがその筆頭であることに間違いはない。
覚え易い名前と供給力を武器に世界のイタリアンブームに乗ってセールスを伸ばしたヴェネトのワイン、品質においては本当のところ、どうなっているのだろうか。

DOCGへの昇格ラッシュが続いた1990年代、まず昇格を果たしたレチョートに続いて、スペリオーレクラスもその名乗りをあげた。バローロ、ブルネッロと同じカテゴリーに入る力はどうなのだろうか。

近年の傾向でもある著名生産者のDOC、DOCG離れの理由は正当なものなのだろうか。

混沌とするイタリアのアペラシオン・システムの今を、未来をもプレヴューすることのできるテイスティングとなるだろう。

 

■ソアヴェ・アウトルック

エリア:ヴェネツィアがあることで知られるヴェネト州に位置している。同州はイタリア北部でもっともワインの生産量が多く、全国でも3位に入る一大ワインワインである。ソアヴェだけでなく、バルドリーノ、ヴァルポリチェッラなど有名DOCもこのヴェネトにある。ブドウは土着品種が多く残っているが、カベルネ、シャルドネなどの国際的品種も多く栽培されている。

ソアヴェのブドウ畑はガルダ湖の東、標高約100から350メートルに位置している。

地域はヴェネト州の中でも古い歴史を持つ「ソアヴェ」と言う街を中心に、「モンテフォルテ・ダルポーネ」、サン・マルティーノ・ブオン・アルベルゴ」、「メッツァーネ・ディ・ソット」、「ロンカ」、「モンテッキオ・ディ・コルサーラ」、「サン・ジョバンニ・イラリオーネ」、「サン・ボニフィーチオ」、「カッツァーノ・ディ・トゥラミーニャ」、「コロニョーラ・アイ・コッリ」、「イッラーズィ・エ・ラヴァーニョ」と言う街を含むヴェローナ県のレッシーニ山のいただきに位置する。

気候:地中海性の穏やかな気候で、ガルダ湖からの霧や空気がよりその天候を和らげている。

土壌:粘土、石灰、凝灰岩を多く含み炭酸カリウム、無水硫黄に良く富んだ土地である。特にソアヴェ・クラシコのエリアはほとんどのものが斜面を有効利用した南向きとなる。

ワイン:ソアヴェという名前はイタリア語の「快い」、「甘美な」、「やさしい」というSOAVITA(ソアヴィタ)と言う言葉が元になっているという説がある。このソアヴェという街が美しいとか、ダンテが飲んだ白ワインがまさに言葉のとおりだっただからなどと言われている。

第二次大戦後、キャンティ、アスティ・スプマンテに続く輸出量を誇るワインとなる。もともとワインのキャラクターは他のものとは異なるものを兼ね備えていたが、これをより際だたたせるために1980年代ソアヴェ協会はガルガーネガ種とトレッビアーノ・トスカーナ種の使用比率を制限し、より一層の個性をもつワインを確立する。また協会は他地域の協会と協力し良品質ぶどう収穫のため農薬散布の制限指導なども行っている。これらのことにも関わらず、ここ数年今までの伝統、品質に満足いかない生産者が現れてソアヴェの名前を付けないワインも増えてきている。

 

■DOC Soave

DOCソアヴェは全て白ワインでノーマル、スペリオーレ、クラシコ、クラシコ・スペリオーレ、フリッツァンテ、スプマンテ、スプマンテ・クラシコが認められており、ノーマルタイプとフリッツァンテは最低アルコール度数が10.5、スペリオーレが11.5、スプマンテが11%と規定されている。

使用ぶどう品種:ガルガーネガ(最低70%)、トレッビアーノ・ディ・ソアヴェ(最高30%)、トレッビアーノ・トスカーノ、ピノ・ビアンコ、シャルドネ(単独か複数で10%まで)

最大収穫量:140キンターリ/ha(プレスは70%まで=98hl/ha)と決めれらている。

*キンターリ=100kg

 

■セパージュガイド

Garganega ガルガーネガ
Garganega di Gambellare, Garganega Comune, DユOro
DユOroというシノニム*はブドウが十分に成熟すると果皮が黄金に色づくことに反映している。

*シノニムSynonyme―ブドウ品種の異なる呼び名。歴史が古く、広く栽培されている品種はこのシノニムを多く持っている。例)テンプラニーリョ:ティント・フィノ、ティンタ・デル・パイス、ウル・デ・レブレ、センシベル、アラゴネス、ティンタ・ロリシュ

《栽培地》

イタリア、ヴェネトのヴィツェンツァVicenza、ヴェローネVerone、パドゥエPadoue
約14,800ha

 

《原産地》

イタリアでは古くより存在していたとされる。ピエル・デ・クレセンツィが自身の栽培マニュアル(1805年)において、ガルガーネガを引用している。

 

《ブドウの特徴》

ブドウの房は縦長の形をしており(20-25cm)、果粒は中位の大きさ、グリーン・イエローだが好ましい成熟を遂げるとゴールドとなる。果肉がしっかりとしていて、果皮が薄い。 発芽、成熟が遅く、樹勢は強い。生食にも用いられる。ボトリチス、乾燥に強い。

 

《ワインの特徴》

ソアヴェの主要品種で70-90%まで用いられ、トレッビアーノ・トスカーノ、シャルドネが補助品種としてブレンドされる。ブドウ自体の香りはニュートラルで酸味も強いのでフルーティーというよりは、ミネラリーなワインがつくられる。よく成熟したガルガーネガはビターアーモンドの風味をもつというが、収量過多になるとフラットで個性のないワインとなってしまう。

 

《料理》

ポイントはそのミネラル感と酸味となる。貝類、淡水魚、川魚などの素材をシンプルに調理したもの。
バッカラ・アッラ・マンテカート(タラのミルク煮)
バッカラ・アッラ・ヴィチェンティーナ(タラのアチョビー風味、チーズ煮込み)
トリーリェ・アッラ・ヴィチェンティーナ(ヒメジの網焼き、白ワインソース)
カラマーリ・コン・カルチョーフィ(イカのボイル、アーティーチョーク)
などがソアヴェ定番の地方料理。

 

その他、

生ハムとセロリのサラダ、ソラマメとモツァレッラのサラダなどの軽めの料理や
ヴォンゴレ・ビアンコ(あさりの白ワイン蒸し)
ささみときゅうりの梅肉和えなど

 

■DOCG Recioto di Soave

レチョート・ディ・ソアヴェは使用品種が同じで、最低アルコール度数11.5%、期待アルコール度数(残糖分)が2.5%(イコール42.5g/l)なくてはならない。
多くの生産者が南向きもしくは南西向きの畑、クラシコ・タイプのものは南向きの畑から得られたものを使用している。収穫後ぶどうはクリスマス頃まで糖度を上げるために乾燥させられる。その後ソフト・プレスによってモストが得られる。レチョート・ディ・ソアヴェの中にもノーマル、クラシコ、スプマンテ、スプマンテ・クラシコの4つのカテゴリーがある。

 

■DOCG Soave

現在DOCGに認められているのは甘口タイプのレチョートディ・ソアヴェだけであるがこの2002年ヴィンテージよりスペリオーレ・タイプも認められる予定。スペリオーレ・タイプは最低4ヶ月の熟成期間と最低アルコール度数11.5%が義務付けられている。

 

1st Fright   2nd Fright

 

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